Life Story
by Reiko Kawai

 事の始まりは、2010年の寒修行が始まる直前でした。
とある黒人歌手のバックダンサーのオーディションがあり、寒修行中に見事合格の知らせが届きました。
こんなにも早くお力を頂けるとは!本当に驚きました。
当初2月下旬に予定されていた music video の撮影は突然数週間早まり、直前で4人中2人のダンサーを入れ替えるという、とてもスムーズとは言えない状態で撮影に臨まざるを得ない状況でした。
しかし、撮影は無事に終わり、さて次は何の仕事かなと考えていました。
ダンサーの仕事は一般職と違い、基本的に単発です。 なので普段はダンスを教えたり、または並行に他の仕事をしながらオーディションがある度に受けるという形が一般的です。
そして歌手のバックダンサーをする場合、基本的に1曲毎にオーディションがあります。
双親様、両童子様、そして継主様は、私にまたも素晴らしいチャンスを下さいました。
彼女の次の新曲のダンサーとしてお誘いをいただいたのです。オーディション無しでの彼女から直々のオファーでした。
そして数週間前、彼女の更なる新曲2曲へのオファーがありました。
オファーを受けた事自体、非常に喜ばしい事なのですが、更にお力の偉大さを感じる事がありました。
それは、リハーサル初日、メンバーとの初顔合わせでのことでした。 私以外のダンサー達は全員黒人だったのです。
人種差別ではなく、この場合、黒人のダンサーで揃えるのが普通です。 統一感があり、見た目が良いからです。
それなのにあえて1人だけアジア人である私を選んでくれた事に 「こんな事ってあるんだ!!」 と驚きを隠せませんでした。
すぐにお力だと気付き、この不思議なお力の偉大さに嬉しいやらおかしいやらで、笑いが止まりませんでした。
色々な分野で活躍している方々は口を揃えて「諦めなければ夢は必ず叶う」と言います。
私もその通りだと思います。何事においても、努力は報われると信じています。
しかし、やりたい事があっても、諦めたくなくても、止むを得ず諦めなければならない人々は世の中に数え切れない程居るのではないでしょうか?
実際に私には挫折のご先祖様が示されています。
そんな中、私は、自分のやりたい事をさせていただいているという、非常に恵まれている環境に居ることを痛感しています。
私を必要としてくれている人が居ることに感謝、そして私を応援してくれる方々全ての人に感謝を忘れず、人々の土台にならせていただき、 1人でも多くの方に幸せになってもらえるよう精進させていただきたいと思います。
川井 玲子